家族それぞれの居場所はそこかしこにあり、
ご家族が適度な距離間でつながる間取り。

「遊景廊」～ゆうけいろう～

磐田市 W様邸

施主であるW様の既存宅を建て替えるというご依頼を受け、
ご提案したプランがこの「遊景廊」。
この敷地は東西に非常に長く、奥行きがあまりない。
しかし周囲を水田に囲まれ、生活しやすい立地なのに非常にのどかです。

「この環境をどう活かそうか…」と興奮しながら設計したことを覚えています。

ポイント

水田の緑の中にそっと佇む「遊景廊」。

高さを抑え、のどかな風景の中に馴染む外観、
空と緑の間に見事にはまる横長のフォルムが特徴です。

フェンスではなく植栽で外からの目線を遮る工夫をしました。

ナチュラルな外壁に窓間の化粧板がアクセントになっています。
植栽が「遊景廊」を田園風景に溶け込ませます。

斜めに配された窓の効果で、デッキの広さと視界を確保しました。

ベンチに座ってアウトドアの自由時間を楽しむ。

塗り壁と無垢材のガレージと玄関口。

家族それぞれの居場所はそこかしこにあり、ご家族が適度な距離間でつながる間取り。

とはいえ、分断されているわけではなく、幾重にも重なる回遊動線でつながっており、家事もスムーズに。

畳スペースではベンチに、腰掛けたり寝そべったり…

畳の小上がりから水田向こうの森まで視線が届きます。

小窓からも目隠しの植栽とその奥の水田風景が見えます。

窓が切り取る美しい借景がインテリアになっています。

まるでテラス席にいるかのようなダイニングからの景色。

家族の時間を濃くするLDK。
緩くつながる空間で家族それぞれの居場所があります。

作り付けのテレビボードのデザインも素敵です。

キッチンから畳の小上がりとウッドデッキの様子が窺えます。

作業効率を考えたナチュラルデザインのキッチンには十分な収納があります。

北欧デザイン・ポールヘニングセンのテーブルライトが似合います。

「遊景廊」は、豊かな景色をふんだんに取り込むため、あえて北に大きく開くようにし、長い廊下はただの移動経路ではなく風景と戯れるスペースとして設計しました。

今回いただいた「家づくりってほんとに楽しいですね」
というW様の言葉は、工務店冥利に尽きます。
間取り・素材・照明器具… 物の価値や存在意義を深く理解された
W様のこだわりが感じられる住まいに仕上がりました。

写真ではこの心地良さは伝わらない。
体感はモデルハウス、体感見学会へぜひお越しください。

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