11樹々匠の家づくり照明
「灯りのある暮らし」を愉しむ設計
人の暮らしには、古来より「灯り(あかり)」と共にあります。
ゆらめく火の灯りから、電気が生み出す穏やかな灯りへ。
日中の太陽の明るさから、徐々にムードのある家の灯りへとシフトしていく穏やかな切り替え。
あるいは、朝、目覚めてスイッチを入れた瞬間。
照明は、人の暮らしにリズムを与えてくれます。
樹々匠が目指しているのは、住まい手に寄り添う灯りの計画。照明の選び方や配置によって、一日の過ごし方が大きく変わるのだということを、ぜひ体感していただきたいと思います。
こちらのルームツアーでも照明計画についてお話しています。
灯りの重心を落とす
「樹々匠の住まいは天井に照明がありません」
こう聞くと驚かれるかもしません。トイレや洗面、廊下は天井照明にもしますが、リビングやダイニングには天井には照明を設けることはしません。
リビングやダイニングは誰しもが広く解放感のある空間にしたいと思います。そこにひと役担うのが照明でもあります。
壁には出入り口の扉、スイッチやコンセント、棚などがありますが、天井には照明さえなければ、何も余分なものがない、キレイなものなのです。
天井に照明器具をつけないことで、空間をより広やかに感じることができ、伸びやかな天井は美しさを際立たせることにつながります。
また、天井に照明を設けないので、ペンダント照明や壁灯をつけたり、スタンドライトやテーブルライトを設けます。そうすることで、落ち着きのある空間になっていくと同時に「灯りの重心」が下がります。重心が下がることで、天井が高く感じてより解放感のある空間となっていくのです。
多灯分散で適量適所の灯り
樹々匠が意識しているのが照明計画は多灯分散。必要な場所に必要な分だけの灯りを備えるということ。
日本における照明は、ロウソクによる揺らぐ光から始まりました。
それが産業革命時のガス灯を経て、電気を使った白熱灯に代わり、より明るさが得られる蛍光灯になり、省エネなLEDに移行してきたという歴史があります。
しかし、この一連の流れの中で「強い光量で部屋全体を照らす」という考え方が優位になってしまいました。
現在、普及している照明は、昼白色と言って「太陽の光」に近いもの。オフィスや学校等での光としては正しいのですが、夜のくつろぎたい時間帯にこの光を浴びてしまうと、体内は知らず知らずのうちに日中だと勘違いしてしまい、眠りが浅くなったりしてしまいます。
かつての日本にあった、風に揺らぐ火の灯りや、優しさのある橙の明かり。それらは、住まい手の疲れを癒し、眠りに誘うものであったのです。
お気に入りの照明を眺める
樹々匠が照明計画を立案する際に、お施主さまにおすすめしているのが、ダイニング照明や手元灯など、メインとなる一灯はとっておきを選んでいただくこと。
照明はほぼ毎日生活を灯してくれるものですから、お気に入りのアイテムを選ぶことは、日々のちょっとしたワクワクに繋がるものです。
ルイスポールセンなどの名作照明もよいですし、陶芸やガラスの作家さんが作られた一点もののランプシェードなども素敵です。
「これが似合うね」
「これはやめた方がいいかも」
私たちと一緒に、そんなふうに楽しく語りながら照明選びをしていきましょう。
樹々匠の家は暗い?
「樹々匠の家は暗い」そう言われることがあります。確かに暗さを楽しむ一面も持っていますが、お客様の好みによって、明るい暗いを調整できるのが多灯分散照明の良いところ。すべての照明を灯せば部屋全体が明るくなるのが樹々匠の家です。
どんな時も部屋中を明るくする照明は必要ないはずです。家族全員で過ごす時間は明るくすれば良いでしょう。しかし、大人だけが過ごす穏やかな時間。そんな時は手元だけ、もしくは視線の先だけを灯してくれれば良いはずです。
このようなメリハリのあるライティングは「明るいけれど落ち着いた空間」を生み出すことにつながるのです。
そんな、暮らしを豊かにするための照明計画に、私たちはこだわります。
樹々匠の照明体感がすべてを語る
照明は夜に灯すもの。
一方で見学会やモデルハウス見学は、昼間の開催なので照明の灯る様子は見学できません。
また、明るさは写真ではなかなか伝わらないものです。
そこで樹々匠では夜の見学を受け付けています。
モデルハウスでも可能ですし、随時開催されている見学会も同様ですので、
遠慮なくお申しつけください。
ぜひ樹々匠の灯りを体感してください。
写真ではこの心地良さは伝わらない。
体感はモデルハウス、体感見学会へぜひお越しください。
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