02樹々匠の家づくり気密
「隙間」を極小化
(C値0.2cm²/m²)
どれだけ高性能な断熱材を使用し、計算上は夏涼しく冬暖かいという結果が出ても、建物に隙間があっては十分に断熱性能を発揮することはできません。隙間が多ければせっかくの断熱性能が発揮されず、暑く寒い室内となってしまいます。そこで不可欠となるのが気密です。
建物の気密性能とは、隙間をなくして室内の暖かさや涼しさを保ち続けるためにあるもの。
樹々匠の家の快適性を実現するため、断熱性能と切っても切れない密接な関係でもあります。
他にも結露対策や計画換気など、様々な面において重要なのが「気密」。
樹々匠の快適な住まいづくりに密接に関わる部分ですから、その重要さは計りしれません。
高気密の家のメリット
- 隙間風を感じない
- 屋外の暑い空気、冷たい空気が流入しない
- 室内の涼しい空気、暖かい空気が漏出しない
- 結露の発生を抑制できる
- 外部の騒音が聞こえない
- 「遠州のからっ風」対策
なぜ高気密を追及するのか
断熱性能の維持
もはや高断熱高気密は当たり前の時代。長く住まう家であるからこそ、その性能を長きにわたって維持させなければなりません。そのために幾重もの施工を重ね、気密層を暑さ寒さにさらさず、守る施工方法をする必要があります。
1構造躯体で1層目の気密を確保
この気密層は外断熱により守られるので、暑さ寒さにさらされず、紫外線からも守られます。結果として長期的に気密性能の確保につながります。
2外断熱で2層目の気密を確保
外断熱に粘着力が強い専用テープを貼っていきます。板状にテープを貼るのでシワ等になりにくく、精度の高い気密確保になります。
3弱点を補強し、3層目の気密を確保
貫通部やどうしても発生する隙間に断熱補強を施し、さらなる気密確保に努めます。
断熱設計と気密施工。設計と施工の両輪が揃って、初めて快適さの実現が可能となります。
結露の防止
住宅を長きにわたり快適に維持していく上で、一番の問題は「結露」です。それも、見える部分ではなく、壁体内で起こる「内部結露」というリスクがあります。
内部結露は、目視できないために問題が表出しないことも多いのですが、昨今では多くの住まいがこの課題を抱えています。この内部結露を発生させてしまう要因が「断熱構成」と「建物の隙間」です。現代ではどの家も断熱材が施されており、それなりの気密性が確保できているのですが、この中途半端な断熱気密が“最も危険”なのです。
断熱が内外の温度差を生み出し、隙間から流入(流出)した空気が壁内でぶつかることで結露が発生します。壁内の湿気は抜けにくいため、構造材が不朽したり、シロアリ被害につながったりして建物倒壊のリスクを増やします。過剰な湿気はカビやダニの発生を増長させますから、住まい手の健康被害にもつながりかねません。
このように大きなリスクに直結するのが建物の隙間なのです。
計画換気の為に
隙間をなくすことで「息苦しい」といったイメージを持たれる方がいらっしゃいますが、これにはおおきな誤解があります。昔の日本家屋は隙間だらけの低気密住宅でした。部屋のあちこちから漏気していたので、室内の空気は自然と入れ替わっていたのが換気の役割を担っていました。
現代の家づくりには「計画的な換気」が義務付けられており、2時間に1回は室内の空気をすべて入れ替える必要があります。気密性を高めることにより、「狙った場所から新鮮な空気を入れて、狙った場所から汚れた空気を出す」という空気の動きを計画的な換気でコントロールすることで、室内の空気環境は良くなるものなのです。
全棟気密測定を実施
断熱性能は設計仕様を机上の計算で定める事が出来ますが、気密性能は現場の施工評価なので、実測することでしか評価することが出来ません。いわば現場の通知表のようなものなので、全棟測定するのが当たり前でなければなりません。検討中の住宅会社が全棟気密測定をしているかどうかは、必ずチェックしてください。
建物の気密性は「C値」という数値で評価できます。C値は1平方メートルあたりに存在する隙間の面積を表すもので、C値が小さいほど隙間が少ない、つまり高気密であるということになります。
高気密の基準は2.0cm² / m²と言われ、最高値が0.1cm² / m²。私たちは外断熱を手掛け始めた2004年から全棟で気密測定を行っていて、全国でもトップクラスの気密性を全棟で実現しています。
樹々匠の実測値
C値 0.1〜0.4cm² / m²
樹々匠の実測値については、以下の動画でも説明しています。
よろしければご覧ください。
高気密を実現するために
「チーム樹々匠」
前項目でも記載した通り、断熱性能を高めるためには、現場に携わるすべての職人さん、監督さん、設計士に高度なスキルが求められます。これは、気密施工においても同じこと。「隙間をなくす」言葉にすると簡単に聞こえますが、実際にはかなりハイレベルなこと。さまざまな作業と監理が必要ですし、建築当初の気密性が長期にわたって維持されるように、耐久性にも配慮し、幾重にも作業を繰り返さなければなりません。深い知識と技術と経験が必要なことなのです。
お伝えしたいのは「チーム樹々匠」の顔ぶれが、
2004年からほとんど変わっていないこと。
大工さんを始め、水道屋さん、電気屋さんなど、家づくりには非常に多くの事業者が携わります。大工さんが施した断熱気密に、電気屋さんや水道屋さんが配管の貫通をし、そこにも気密施工をする。それを樹々匠では必ず同じ人間が手掛けています。
常に顔を合わせているからこそ、やりとりもスムーズですし、回数を重ねるごとに技術も精度も連携も磨かれていきます。
気密性だけではなく、家づくりの全てにおいて、「チーム樹々匠」が一丸となって携わっていることを、お客さまにも知っていただきたいと思います。
気密性を高める多くの作業
- 土台施工前の気密処理
- 耐震パネルの継ぎ目処理
- 母屋の隙間処理
- 梁の隙間処理
- 棟の継ぎ目処理
- 窓周りの断熱補強
- 垂木周りの断熱補強
- 棟の断熱補強
- 配線・配管の隙間処理
- 各種配管内部の断熱処理
- 換気配管の気密処理
- 同上断熱補強
- 貫通部の断熱補強
- 断熱材の気密向上特殊処理
- 高性能樹脂サッシ 等々
断熱・気密・換気
快適な室内環境を実現するには、まずは圧倒的な断熱性能が必要。断熱をしたら隙間をなくす気密が取れていなければ意味がない。そして、高い気密性能がなければ計画的な換気が出来ない。このように断熱・気密・換気は、すべてが整って初めて効果を発揮するもの。どれか一つだけ優れていても、どれか一つが欠けていてもダメなのです。
個々の性能を突き詰めると同時に、全体のバランスも取っていくこと。そのようなミクロとマクロ、双方の視点を大切にしています。
樹々匠の気密性能体感がすべてを語る
高い断熱性能や結露対策、計画換気などが全うされるよう、
徹底的な気密施工がなされているからこそ実現できる樹々匠の快適な住まい。
その空気感の違いは、いくら言葉を尽くしても、いくら調べても、ご理解いただくことはできません。
まずは、現地でその快適さをご体感いただくことから始めてみてください。
写真ではこの心地良さは伝わらない。
体感はモデルハウス、体感見学会へぜひお越しください。
樹々匠の家づくりをより深く知りたい方は
メルマガ登録もおすすめです。