設計ってなんぞや
「浜松市中区W町: S様邸」
今日はS様邸のファーストプラン提出でした。
デザイン、間取り共に、とっても気に入ってくださって
なんだかうれしい気分です。
今日はきっとビールがうまい(笑)
外観をチラりずむ
ここで、私がどんな感じで設計していくかを
お話したいと思います。
”設計”とひと言で言っても、
考え方、手法は人によって様々だと思います。
私の場合、その土地、そのお客様に合わせた
プランを生み出すのに、
下記のような手順で進めていきます。
1:ファーストインプレッション
2:周辺環境・敷地を読む
3:太陽を読む
4:ゾーニング
5:デザインをイメージする
6:窓をイメージする
7:間取りを考える
1:まずは土地を拝見した時の
ファーストインプレッションを大切にします。
S様邸土拝見の様子はこちら⇒敷地を読み、太陽を読む
間取りやデザインを熟考すればするほど、
自分自身が方向性を見失ってしまう時があるんです。
だから何度も何度も土地に行って、イメージを固める事をします。
そんな時、最初に感じた自分の感覚って大切だなって。
初心忘るべからずです。
2:次に、周辺の環境を読み取ります。
S様邸の場合、東には林が広がり、
南東には景色の良い”抜け”が存在します。
この土地ならではの「財産」を、LDKから眺められたり、
お庭や家族スペースから夜景を楽しんだりといった具合に、
環境を、最大限に活かす事を考えます。
住宅密集地のような場合は、自分達の視線の先を確保する事、
プライベート空間の確保、周辺からの視線の遮り方等々を考慮します。
3:次に、太陽を読み取ります。
どこから太陽が上がり、どこに沈むのか。
季節による角度を読み取り、
陽の差しこみ方、遮り方をイメージします。
住宅密集地の場合は、どこから日差しが入るかを
しっかり読み取らないと、まったく日の当たらない家になってしまいます。
ただやみくもに大きな窓をつければ大丈夫って
事ではありませんからね。
この太陽の読み取りは、その家の持つ性能以上に
住み心地を向上させる上でも非常に重要です。
4:次に、土地を簡単な区画分け(ゾーニング)をします。
汚いメモですが、こんな感じでゾーニング。
道路からの動線でどこが駐車スペースとして最適か。
ご近所とのつながり具合、お庭はどこで遊べるのが良いか、
室内での家族の居場所、生活家事動線の考え方、
それらをどう絡み合わせるかをイメージします。
5:次に、デザインです。
まずは全体像をイメージします。
ここは好みもあると思うので、なんとも言えませんが
人が知らず知らずのうちに「いいな~」っと感じるような、
何十年先でも「この家が好きだな」っと感じるような、
そんな落ち着きのあるデザイン、深みのある佇まいを提案しています。
デザインの考え方については、また追々という事で。
6:次に、窓を考えます。
「窓を考える会社」
な~んてCM、ありましたね(笑)
太陽を読み取りながら、敷地の抜けや景色を
取り入れるのに、最適な窓位置はどこか、窓サイズはどれか。
間取りを考える前にイメージをしていきます。
窓は住み心地を左右する大事な性能面も担っていますが、
室内の美しさを整える意味でも非常に大切な要素です。
窓の設えひとつで空間の感じ方は大きく変わります。
そして窓配置に伴う日射の入れ方と遮り方を検討します。
ここは3の太陽を読むにも繋がります。
↑まずは真夏。
8/1の12時の日の当たり方です。赤線が日陰ライン。
しっかりと窓の下まで日陰になるように、
庇が設けられています。
↑次に真冬
2/1の12時の日の当たり方です。赤線が日陰ライン。
庇のすぐ下までしか日陰にならないので、
お日様の恩恵をしっかり受けるようになっています。
このように、季節ごとの日の当たり方を
時間ごとにすべてシュミレーションして
最終的な窓配置を決めます。
7:ここまでの事を考慮し、イメージした上で
やっと間取りの検討に入ります。
間取りで大切なのは、お客様とのコミュニケーションです。
今どんな生活をしていて、家を建てたらどんな生活がしたいか、
それをしっかりと聞き出さないといけません。
大事なのは間取りをどうするかではなく、
”どんな生活がしたいか”です。
正直、ここからが一番大変なんですけどね(笑)
こんな感じで設計を進めています。
樹々匠建設の家性能(断熱・気密・換気・窓)や、
耐震(等級3・許容応力度計算)を最大限に活かせる
間取りとデザインを提案していかなければなりません。
快適な住み心地のレベルが高い事、
地震に強い構造である事を当たり前にした上で、
その土地、お客様にあったご提案をしたいと考えています。
樹々匠建設
大木たけし
2017年4月16(日)23(日)
構造見学会開催!!
「山景の家」
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