性能やデザインの先には・・・

「風を感じる暮らし」

「風をプランする」

 

こんなキャッチフレーズをよく耳にします。

 

季節の良い時に窓を開けて風を感じるのは気持ちの良いものです。

リビングからウッドデッキで遊ぶ子供達を眺めながら、

風と共に、子供の笑い声が聞こえる。

すごく幸せです。

「家族が幸せを感じる家」

これは私の家づくりの基本中の基本でもあります。

 

 

しかしよく考えてみてください。

真冬に窓を開ける人はいないと思うので良いですが、

それ以外の春夏秋で窓を開けて快適かと聞かれれば、

答えはNOです。

 

建築業界で有名な東京大学の前真之先生の著書で

「エコハウスのウソ」という本があります。

この本は全国の志の高い工務店達が愛読しています。

 

その統計では、静岡県で1年のうち、

通風も冷暖房も除湿もなしで快適とされているのが

818時間=34日

さらには通風して快適なのはわずか37時間となっています。

1年のうちでわずか37時間。

両方を合計しても1ヶ月とちょっとしかないんです。

 

松尾設計室の松尾和也さんもこれらをキレイにまとめてくれています。

こちらを参照

 

 

窓をあけて快適なのが1年のうちわずか1日半

窓をあけなくても快適なのが1ヶ月ちょっとだけ

それなのにいかにも窓をあけると常に快適になるような

錯覚させる最初に上げたようなキャッチが許せません。

 

こういうと私がいかにも窓を開ける事に反対のように聞こえますが

決してそうではありません。

 

お客様が窓を開けるのは、単純に「暑いから」とか

「気持ちが悪いから」ではないでしょうか。

でも明けなくて快適なら開ける必要はないと思います。

窓を開けない事のメリットは前回のブログをご覧ください。

もちろん設計上は通風計画もしているので、

開けて快適な時は窓をあけてください。

 

 

 

ただね、ただですよ。

窓を開けるだとか、家の性能だとか、換気だとか、

もちろん重要ですし、今まで散々やってきました。

樹々匠の性能は群を抜いていると思っています。

でもね、大切なのはそこじゃないんです。

 

家族がどれだけ幸せに生活出来るかなんです。

 

 

そこには豊かさだったり、佇まいだったり、落ち着きだったり。

そんなデザインの要素もあります。

夏や冬の暑い寒いを感じない住み心地も大きく関係するでしょう。

 

 

地震に強いのなんて当たり前。

性能だって当たり前。

最終的にはやっぱり家族の幸せなんです。

 

 

なんか青臭い事言ってるようですが、

最終的にはここにたどり着くんです。

 

 

 

 

過去のブログはこちら

hamazoブログ→ 外断熱専門樹々匠建設の賢い家づくり

大木たけしのプライベートブログはこちら→ 3Dホクロの子育てブログ