設計思想~高さを抑えた佇まい~
今日は天井高さについて考えてみたいと思います。
ハウスメーカーや一部の家づくりでは、とにかく天井を高くして
広く感じるようにするといった動きがあります。
”なんとなく高い方が良い”
そんな感覚ではないかと思います。
しかし、ただやみくもに高ければ良いというわけではありません。
人はリビングで寛いでいる時も、ダイニングで一家団欒している時も
必ず座っています。椅子やソファ、時には床に直にだったり。
その際に天井が高さ過ぎたら落ち着かないという
結果になる事もあると思います。
世界的に有名な建築家ル・コルビュジェも天井高さは2.26mが理想としています。
これは身長183cmのヨーロッパ人が手を伸ばした高さを天井高として
理想とした数字で、人体の寸法と黄金比率から考え出した寸法だそうです。
豊橋市のI様邸は、1、2階ともに程よく抑えられた天井になっています。
先日の現場打合せで2階に上がられたI様ご夫婦。
ご主人は上棟時から2階に上がって低く抑えられた天井を体感されています。
「この低さがいいんだよな~」
っとおっしゃっていました。
奥様は今回の打合せで初めて2階に上がれられました。
「なんか落ち着くね」
「この雰囲気、好きだわ」
私もこの高さがとっても好きです。
ただ、やみくもに天井を低く抑えても逆効果な事もあります。
間取りや窓の配置で視線の抜けを意識したり、建具高さの工夫だったり、
時には高低差をあえて利用して低さを感じない作りにしたりと
天井高さを低く抑える中でも、その佇まいや趣き、落ち着きを感じる工夫があります。
そんなH様邸の構造を公開します。
2/8(月)~3/8(日)
少し遠方での開催になりますので、開催日を特定せず、
お客様のご希望日時に合わせたご案内となります。
すでに数組のお客様から見学希望をいただいています。
見学会ページは現在作成中ですが、ぜひお問合せください。
樹々匠建設HP お問合せページ
TEL 053-585-3222
MAIL tks-o@ohki-k.com
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