高気密・高断熱の家 株式会社樹々匠建設

リビング

樹々匠の設計思想

この家が好き

「我が家を見るたびに胸を打つ外観やお庭」

「知らぬ間に長居してしまう寛ぎの居場所」

「暑さも寒さも感じない<無>という贅沢」

樹々匠の家はこれらを感じてもらえる家。あるべき姿を入念に設計し、正しく施工する。
その積み重ねが、豊かな体感をもたらします。

その体感の先に生まれるのが「この家が好き」という唯一無二の感情。
樹々匠は「この家が好き」を追求しています。

樹々匠の家づくりの根底にある「設計思想」を、まずは紐解いていきます。

設計思想を紐解く環境を読む

住まいを築き上げるには、まず敷地や周辺環境を読み解くことから始まります。

敷地について「形状は?道路の向きは?水道は?」といった条件を気にされがちですが、
それらの諸条件はそれほど重要なことではありません。

重視すべきは、その土地の周辺環境や太陽の動きです。

土地の周辺環境や太陽の動きを知る

  • 四季を通じて陽当たりはどうなのか
  • 道路や隣家からどのように視線が飛んでくるのか
  • どこかに美しい風景が存在するのか

住まう方がその地で永く健やかに暮らし続けていただくために
設計者はその土地が持つ潜在的能力を的確に理解しておく必要があります。

隣家と視線が重なったら落ち着かないですし、近隣の迷惑となる家は建ててはいけません。
実際にその地に立ち、季節や時間ごとの移ろいを把握し、
感覚を研ぎ澄ませて空気感に触れること。

その土地が持つ潜在的能力を的確に理解

敷地と周辺環境を読み解くとそこにはこうあるべき必然が存在します。
樹々匠の設計は「そこにしかない必然を読み解く」ことから、始まります。

設計思想を紐解く 屋根から考える

屋根は外観の基本

樹々匠の家は「屋根」に大きな特徴があります。
屋根は外観の基本となり、家のデザインを左右する大切な要素のひとつ。
通常の家づくりは、間取りを考え、その間取りに合わせて屋根を設けます。

しかし、樹々匠の家は違います。

「その場所に、どんな形の屋根をかけたら周囲に馴染むのか」
敷地環境を読み解き、お客さまの要望を把握した上で、まず初めに屋根を考えます。

高さを抑えた屋根と深い軒。美しい直線の屋根は洗練された佇まいの基本となります。
ただし、見た目の美しさの為に屋根を優先しているのではありません。
その土地、その環境にあった屋根形状は、シンプルで暮らしやすい家へとつながります。

高さを抑えた屋根と深い軒

スッキリとした屋根で重心を低く取った家は、
耐震性にも優れ、結果的に家が長持ちすることになります。

まさに、美しさと実用性が両立した機能美。
「屋根から考える家づくり」には、大きな意味があるのです。

設計思想を紐解く 「軒」のある家

かつての日本家屋では当然のように設けられていた軒。

「軒」のある家

軒が深ければ外壁に雨が当たらず雨漏りリスクを軽減します。
汚れも付きにくく、メンテナンス頻度が少なくなり生涯コストの軽減にもつながります。

室内とお庭を繋ぐ「中間領域」となるのも軒下の空間。

雨の日でも、窓を開けられますし、濡れる庭の緑を眺めたり、
雨の音や香りを感じるのもよいでしょう。

雨の日の濡れる庭の緑を眺めたり、雨の音や香りを感じる

適正な軒の深さは、季節に応じて日射のコントロールができる優れモノ。
夏の日射は遮りながら、太陽高度が低い冬の日射は室内に採り入れ、
室内を暖かくしてくれます。

夏の日射は遮りながら、太陽高度が低い冬の日射は室内へ

最近ではコストダウンやデザインの為に軒が失われつつありますが、
古き良き日本の建築美であり、日本の気候風土に適した「軒」を
現代に合った形で体現するのが樹々匠の家。

樹々匠は「軒フェチ工務店」と自称してしまうほど軒に愛をもっています。
軒について、語らいましょう。

設計思想を紐解く 「座」の意識

人は、本能的に「落ち着ける場所」を欲します。
自分だけの心地よい居場所。知らず知らずのうちにそこで寛ぎ、
日々の疲れを癒し、英気を養う事ができる拠点。

自分だけの心地よい居場所

例えば、リビングに家族それぞれの居場所があれば、
自然とそこに家族が集まり、会話が生まれ、笑顔が生まれます。
時には夫婦で酒を酌み交わし、そのまま畳敷きでうたた寝するのもよいでしょう。
家族の気配を感じられる空間が好きな方もいれば、書斎にこもって本を読んだり、
音楽を聴いたりと、自分の世界に没頭できる空間が必要な方もいるかもしれません。

それらの居場所には必ず「座」が存在します。
住まい手が腰を落ち着けて、ゆるりと過ごすための大切な空間です。

自分だけの心地よい居場所 オリジナルのソファやベンチ、テーブル、家具を造作

「座」を最大限、居心地のよい空間にするために、樹々匠は手間を惜しみません。
オリジナルのソファやベンチ、テーブル、家具を造作して暮らしに馴染む設えをし、
座った先の窓に緑あふれるお庭を設けたり。

座った先の窓に緑あふれるお庭を設けたり

長きにわたって愛される家には、居心地のよい「座」があるものです。

私たちは、家族団欒と笑顔が自然と育まれるような「座」を大切にし、
家のデザインに馴染む家具と共に、
至福のひと時を過ごしていただける住まいを提供しています。

設計思想を紐解く 高さと直線

室内高さのコントロールは、空間で感じる広さの感覚を左右する重要な要素。
一般的には、高い場所は開放感があり、低い場所は落ち着くと言われます。

ただし、ここで重要なのは
「高くて開放感があるからよい」「低くて落ち着くからよい」
このどちらでもないという事。

高くても良いし、低くても良い。

求められるのは「心地よく過ごせる空間」である事。

心地よく過ごせる空間づくり

我々は人が室内にいるときに、人の「視線」がどのような動きをするかを考えます。
窓の大きさや設ける位置を工夫して「視線の抜け」をつくったり、
吹抜や勾配天井を設け、高さの強弱をつける事で視線を動かしてみたり。
ドアの配置や高さ、取っ手やスイッチの位置や高さも視線の動きに関係します。

窓の大きさや設ける位置を工夫して「視線の抜け」を作る

また、見える「線」を極力減らし、減らした線を直線化することも
すっきりと広さを感じる為のポイントでもあります。

樹々匠の家は、ただ闇雲に高く解放感を求めるのではなく、高さを抑える中で、
様々な手法と視覚効果を駆使して、のびやかな空間を造り出しています。
室内の高さを抑えることは、建物自体の高さを抑えることに直結しますので、
外観をどっしりと落ち着いた佇まいへと誘います。

どっしりと落ち着いた佇まいの建物外観

高さや直線への配慮は、空間デザイン、外観デザインにおける要なのです。

設計思想を紐解く 暮らしの動作

「洗う・干す・たたむ・しまう」という4つの工程を行える家

日々の暮らしや家事は、繰り返しであることが多数存在します。
たとえば洗濯。「洗う・干す・たたむ・しまう」という4つの工程を、
断続したタイミングで行わなければなりません。

洗濯の時間や収納する場所など、そのスタイルは家庭によって様々ですが、
樹々匠では室内干しを推奨しています。もちろん外に干してはいけない訳ではありません。
樹々匠が実現する室内空間では、梅雨時でも、高湿度な熱帯夜でも、
洗濯物が乾きます。半乾きの嫌なニオイも発生しませんし、
室内にカビが発生することもありません。

室内干しにすることで天候に左右されず、夏場の紫外線や冬の寒さを気にせずに済みます。
また外からの見た目も関係なくなりますし、砂ホコリや花粉が付着することもありません。
干し場や収納場所までの動線を最短距離にでき、
日々の家事時間を最小限にしていくことができるのです。
同時に収納を計画することで更なる時短が可能になります。

「なにを、どこに、どれだけ、どのように収納しているか」

現在の家事動線から収納の様子を聞き取り、時にはお住まいまで伺って現状を把握します。
お客様の生活スタイルを把握し理解することで、
使い勝手の良い収納家具を作ることが可能になります。

その家にあった使い勝手の良い収納家具を作る

家事も収納も、毎日行うことだからこそ、短く、効率よく、ストレスなくできること。
そこに最新家電が加われば鬼に金棒です。
暮らしの動作を、突き詰めて考えるのが樹々匠の家づくりです。

設計思想を紐解く 「窓」の本分

窓は、家を構成する要素の中で唯一、普遍的に「外とつながるもの」

室内に明るさを取り込む「光の道」であり、
我が家の明かりを周辺地域にお裾分けする「街の灯」にもなる。

日射を取り込んだり、風を通す「道」でもあり、
お庭やの緑や風景を切り取る「額縁」にもなり、「視線の抜け」にもなります。

窓はお庭やの緑や風景を切り取る「額縁」にもなり「視線の抜け」にもなります

これら多様な役割を持つ窓だからこそ、そこには細密な計画が必要となります。
配置によっては周辺と視線が行き来してしまうリスクもありますし、
デザイン面でマイナスとなることもあります。
時には窓を無くし、収納を優先したり暗さや陰を愉しむのも、また豊かさなのです。

「家の美しさは窓回りに宿る」

こう語るのは樹々匠が大好きな建築家「伊礼智」さんです。
窓まわりを美しく仕上げる事の重要さを私たちは重視しています。

収納を優先したり暗さや陰を愉しむ

良くも悪くも、暮らしに大きな影響を与えるのが“窓”。

大きさ、性能、配置、種類など、数十ある選択肢の中から、
何をどう使えば、住まい手が快適で安心して、居心地良く過ごせるのか。
自ずと答えは導き出されます。

住宅設計において、窓の役割を真面目に考えることはとても大切なことなのです。

設計思想を紐解く 庭という建築

作り込み過ぎない「自然な庭」

住宅建築におけるお庭は、「家と一対に検討すべきもの」だと考えています。

陽当たりの良い場所には大きな窓を設け、そこがリビング等の居場所になるはずです。
そんな居場所から窓の先にお庭の緑が眺められる。

「寛ぎながら目の端に感じる、風に揺れる木の枝」
「ふと目をやると鮮やかに萌える緑」

ふとした瞬間に感じる心地良さには、緑が寄り添っていることが多いものです。
ですから、庭づくりも建物設計と同等に重きを置いています。

樹々匠の庭は、わざとらしくなく、作り込み過ぎない「自然な庭」がコンセプト。

紅葉を中心に、高木・低木を織り交ぜ、下草、石、苔を適度に散らします。
ひらりと落ちたひとひらの紅葉や、生き生きとした枝振り、季節ごとに咲く花々。
雑草すらも景色として捉えられる、自然な雰囲気の庭。
雨の滴が木の葉を打つ様すらも美しく見え、何気ない風景が優雅な時間を創出します。

雑草すらも景色として捉えられる、自然な雰囲気の庭

住まい手は、静かで、のどやかで、まるで高原の中にいるような感覚を覚えるはず。
樹々匠の作る庭では、窓の外で色とりどりに展開する四季を堪能できることでしょう。

設計思想を紐解く 快適性の極致へ

高気密高断熱に特化した家づくり

樹々匠は誰も断熱性能に注目していない2004年から
高気密高断熱に特化した家づくりを進めてきました。

その理由はデザインやお庭がどれだけ優れた家でも、
暑さや寒さの不快感を感じたら日々の暮らしの豊かさが半減してしまうから。

私たちが提供している家は、暑さ寒さのストレスが存在しない、
快適と感じることすら無くなる、何も感じない「無」の領域。
設計性能は全国トップといっても過言ではありません。

  • 断熱性能は「全棟」で最高等級のレベル7(UA値0.26以下)
  • 気密性能C値は2004年から「全棟」で測定していて平均値0.2

その上に、計算、知識、経験の蓄積による冷暖房計画と、換気計画が加わる事で、
6畳用のエアコン1台で全館が暖冷房できるクオリティを当たり前としています。
冷暖房の風も音も感じることもなく、常にクリーンで新鮮な空気がそこには存在します。

最高の性能値を確立した上で、数値では感じられない情緒的な心地よさを生み出す

断熱性能等の数値は大切ですしウソはつきません。
ただ、数値はすべてではありません。
最高の性能値を確立した上で、数値では感じられない情緒的な心地よさを生み出すのが
私たちが目指すもの。

圧倒的で次元の異なる「上質な快適さ」を
住まい手に思う存分体感いただけるのが樹々匠の家です。

設計思想を紐解く 当たり前の耐震性

地震に強い家

静岡県西部に住んでいる以上、耐震性を軽視することはありえません。
地震に強い家をつくることは、住宅建築を生業にする私たちにとって
「当たり前」のことであって、そこに議論の余地はないと考えます。

しかし一方で、住宅会社が提供する建物の耐震性は、現在においても千差万別。
法的な矛盾や最低基準に甘んじて、コストをかけずに強度不足の建物を提供している
事業者も多いのが悲しい現実。

樹々匠の家が提供するのは、現時点で最高等級の「耐震等級3」の家。
それも、柱や梁、面材などの部材ひとつひとつの強度を計算する
「許容応力度計算」によって計算された等級3。

「耐震等級3」の家

ただし、許容応力度計算による耐震等級3は「最低基準」だと考えています。
物理の原理原則に則り、耐震等級3からどれだけ「余力」を持たせるか、
樹々匠独自の基準があり、施工精度があります。
そこが樹々匠のプライドです。

柱や梁、面材などの部材ひとつひとつの強度を計算

地盤から始まり、基礎、木構造、面材、雨漏り対策、結露対策、維持管理。
住まいの耐震性に影響を及ぼす要素は多岐に渡ります。

設計思想を紐解く 比類なき「ふつうの家」

樹々匠が手がけているのはすっきりした木の家。

突飛で奇をてらうこともなく、どこか懐かしさを感じるような普遍的なデザイン。
昔から日本に存在していた、飽きのこない住まい続けたいと思える住まい。
家のデザインや素材、空間のすべてが馴染み深く繋がっている家。

すっきりした木の家 家のデザインや素材、空間のすべてが馴染み深く繋がっている家

これは、私たちが家だけを考えているのではなく、居場所や庭、家具、収納と
「くらしに連なるすべて」を考えているからこそ生まれるもの。

かつては普通のことだったはずなのに、既製品や新建材が台頭することで、
現代の家づくりがどこかお仕着せの家になってしまったことは否めません。

樹々匠の家が目指すのは、今はなき「ふつうの家」
ふつうに居心地がよく、ふつうに使い勝手がよく、ふつうに格好がよい家。
そして、ふつうにくらしやすい家。

ふつうに居心地がよく、ふつうに使い勝手がよく、ふつうに格好がよい家 そして、ふつうにくらしやすい家

「ふつう」は捉え方によっては、良くも悪くも聞こえる言葉。

しかし、
ふつうを極めることは思いのほか奥深く、簡単なことではありません。
それでも私たちは、「ふつう」の中に本質があると考え、
「至極のふつうの家」を目指します。

写真ではこの心地良さは伝わらない。
体感はモデルハウス、体感見学会へぜひお越しください。

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